こんにちは、【Reインナーチャイルド】東京のAKKOです。
今日はインナーチャイルドと密接な関係があるアダルトチルドレンについてお伝えしたいと思います。
傷ついたインナーチャイルドを持つ人は、生きづらさを感じる日々を送っています。
この「生きづらさ」を持っている人をアダルトチルドレンといいます。
アダルトチルドレンが抱える問題は、彼らのインナーチャイルド(の傷)に関連していて、過去の傷やトラウマが彼らの自己価値感や自己イメージに影響を与え、人間関係や感情の制御にも影響を及ぼすことがあります。
ではアダルトチルドレンとは具体的にどういうものなのでしょうか。
目次
アダルトチルドレンとは?
アダルトチルドレンとは、成人しているにもかかわらず、子ども時代に主に親との関係で経験した心的外傷や機能不全の影響を今もなお受け続けている人々を指し、それら子ども時代の経験は、彼らの自己イメージや他人との関係性、感情表現、生活のパターンなどに深い傷を残しています。
アダルトチルドレンはもともと、アルコール依存症の親のもと、機能不全家族の中で育った人のことを指す言葉です。
現在では広く、過保護やDVなど家庭環境の問題や親との関係の中でトラウマを抱え、大人なった人をアダルトチルドレンと呼ぶようになっていて、日本人の約8割がアダルトチルドレンだともいわれています。
アダルトチルドレンの成長区分は以下のようになっています。
幼少期:0~9歳頃まで
精神的に成熟していない親のもとで成長していきます。
子どもはまだ幼く、自分の家庭と他の子どもの家庭の違いを比較できないまま、親の価値観の影響をダイレクトに受け、感じ方、振る舞い方など、親をモデルとして無意識にコピーしていきます。
思春期:10歳頃~成人まで
価値観が次第にできあがり始め、他の家庭と比べて違和感を持ち始めます。
この年齢になって初めて、「自分の家庭が普通じゃない」と気付き始めるわけです。
いわゆる「親のようにはなりたくない」と思っても、経済的、精神的な自立ができていないので、親に対して矛盾や理不尽さを感じて反抗心を持ちます。
非行や家出につながることもありますが、反抗心を表に出さず「おとなしくていい子」でいることも多いです。
成年期:20歳以降
進学や仕事で親元を離れるようになって、自由を得て社会に関わるようになります。
そして社会活動の様々な場面で「何かがうまくいかない」と気付き始めます。
人づきあいが苦手だと感じる、人間関係がうまく築けない、彼・彼女がしょっちゅう変わる、または一人の人に依存し過ぎて離れられない・・・これらはアダルトチルドレンの特徴ともいえるでしょう。
インナーチャイルドが育つ環境について
アダルトチルドレンが成人しても、過去のトラウマや困難な経験によってインナーチャイルド(傷ついた子どもの部分)は引き続き彼らの内側に存在し、彼らの感情や行動に影響を与え続けることがあります。
先にインナーチャイルドは機能不全家族で育つとお伝えしましたが、機能不全家族とはどういった家族のことをいうのでしょうか。
機能不全家族とは
機能不全家族とは、簡単にいうと「家族という小さな社会が正常に機能していない家族」のことをいいます。
機能不全家族では、夫が夫の役割を、妻が妻の役割を、母が母の役割を、父が父の役割として各々適切な役割分担が行われていないことがあります。
例えば、親が子どもに対して過度に依存し、子どもに適切な責任や自立心を持つ機会を与えなかったり、また、親が子どもの感情やニーズを無視し、子どもが適切なケアやサポートを受ける機会が制限されることもあります。
機能不全家族の中で育った子どもは、機能不全な環境や考え方が当たり前であるかのように認識して成長していきます。
それは、幼少期には自分の家族と他の家族とを比較できる機会がないですし、自分の親が機能をしていないとは認識できないからです。
また、自分の育成者の自分への態度が間違っているとは思いたくないですし、自分を産んで育ててくれたお父さん、お母さんが間違っているとは考えもしないでしょう。
機能不全家族では、家族の役割や責任が逆転することもよくあります。
例えば、子どもが親の役割を果たし、親が子どもに依存する場合などです。
これは、子どもの健全な発達や成長にとって不適切です。
このように、幼少期の大切なパーソナリティーの形成において、愛情を得る機会が乏しく、親の自分への対応から、愛情という暖かな温もりや安心感を実感した記憶がないままインナーチャイルドが育ってしまうのです。
ですが、機能不全家族で育ったからといって必ずしもアダルトチルドレンに育ってしまうわけではありません。
反面教師として幼少期の経験を生かす人もいますし、大人になってから望ましい影響を与えてくれる、育成者以外の大人からの影響を受けて成長していく人もいます。
機能不全家族で育った子どもの特徴について
機能不全家族で育った子どもは、下記のいずれかのパターンを持つことがあるといわれています。
1.模範的な子供を演じる
2.問題児の役割を果たす
3.未熟ながらも家族の管理的な責任を担おうとする
4.常に真面目で几帳面であり、典型的な子供らしさを持たない
5.健全な自己愛が育まれていない
6.自尊心が低く、自己肯定感が持てない
7.自己の存在を抑えたり、目立たないように消えるように振る舞う
8.他人とうまく関係を結ぶことができない
9.他人との関わりの中で、孤立しやすくかつ対立しやすい
10.他人の感情に鈍感で理解するのが難しい
11.他人を信頼することに抵抗を感じる
12.早熟で年齢に比べて大人っぽい
13.子供時代に適切な発達が妨げられたため、他者との関わりの中で代替的親子関係を形成しようとする
14.平穏な人間関係を結ぶのが難しく常にトラブルが発生している
15.現実から逃避する傾向がある
16.怒りや不安、絶望といった感情をよく感じ、疲れやすい
17.機能不全な家族の行動を自分の子供にも繰り返し、機能不全家族な関係の連鎖を引き起こしてしまう
例えば、親に過度に頼られ信頼されることで家族のバランスが保たれていることを無意識に感じ取っている子どもは、常に模範的な良い子を演じるようになります。
私が良い子でいれば親が喜んでくれる、私が良い子でいれば家族みんなが笑っている・・・。
そうして、自分の本当の欲求がわからなくなったり、ありのままの私は親に受け入れてくれないのではないかと常にビクビクして、親の顔色をうかがって過ごします。
大人になってもそのような「心のクセ」が抜けないまま、生きづらさを感じているのです。
生きづらさを感じたらどうするか
先にもお伝えしましたが、アダルトチルドレンは生きづらさを抱えて生きています。
アダルトチルドレンとその中に存在する傷ついたインナーチャイルドをどのように扱って癒していけばいいのでしょうか。
気付きと受容
自分の中にいるインナーチャイルドの存在に気付き、認めて受け入れることから始めます。
過去の傷や感情を無視するのではなく、それらを受け入れる必要があるのです。
気持ちを伝える
辛かった記憶の出来事の対象者(親)に、その気持ちを伝えてみましょう。
反応として「記憶していて謝罪をしてくれる」、「記憶しているけれど、謝罪してくれない」、「記憶していない」、「記憶していないが、謝罪してくれる」のいずれかが予想されます。
自分の期待通りの反応がなかったとしても、対象者の反応を確認することで、前進することができるでしょう。
内なる子どもとの対話
インナーチャイルドとの対話は、癒しのプロセスで重要な役割を果たします。
自己表現の手段として、日記を書いたり、絵を描いたり、内なる子供と直接対話することを試してみましょう。
対話をすることでわかること、気が済むこともあります。
彼らの感情やどうなっていたいかという気持ちを尊重することが大切です。
人形に投影させる
幼児の大きさの人形を抱きしめたり膝に座らせるなどして、幼少期の自分が親に言ってほしかった言葉をかけます。
それが難しかったら、自分の中にいるインナーチャイルドに向かって、同じように優しく語り掛けます。
大切なのは、自分が言ってもらいたかった(してもらいたかった)ことを自分自身に向かって優しくしてあげることです。
自分がしてもらいたかったことを無意識に他者にしてしまうことがあるかもしれませんが、だからといってそれで自分自身が満たされたり癒されたりするわけではありません。
過去に戻って第三者の目から眺めてみる
過去に戻って過去の出来事で傷ついたり悲しんだりしている自分を俯瞰して見てみましょう。
そして現在の成長した自分自身から、幼少期の自分にメッセージを送ってあげましょう。
そのときに気を付けなくてはいけないのは、その出来事について考えるのではなく、そのときの自分の気持ちにフォーカスしてその気持ちと向き合うことが大切です。
まとめ
アダルトチルドレンとインナーチャイルドの関係は、幼少期の傷つきやトラウマが成人後の感情や行動に影響を与えることを示しています。
しかし、インナーチャイルドを癒していくことによって、アダルトチルドレンは過去の痛みを癒し、自己成長と健康な人間関係を築くことができます。
長い時間に渡って傷ついたインナーチャイルドを癒すことは時間がかかるかもしれませんが、自分を愛し認め、癒す行動を通して、内なる子どもを健康的に育て直していくことができます。
あなたには十分な価値のある一人の素敵な人間で、愛される存在なのです。
そしてそんなあなたの癒しや前進の助けになれるのでしたら、私もうれしいです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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